乳がんの手術の後、抗がん剤を併用することは多いのですが、早期乳がんの患者の7割はホルモン療法で十分だという調査結果が発表されました。
女性ホルモンの影響で増えるがん細胞がある
乳がんは、がん細胞の性質によって幾つかのタイプに分けられます。手術が可能であれば、まずは手術が選択肢になりますが、再発に備えて、術後に化学療法が行われることがあります。女性ホルモンの影響で増えるがん細胞の場合、ホルモン療法が有効ですが、念のために抗がん剤を併用することもありました。米国の研究グループが世界6か国、約1万人の早期の乳がん患者を対象に調査したところ、遺伝子検査の結果、術後の再発のリスクが低~中程度と判断された患者の7割は、抗がん剤は不要で、ホルモン療法で十分だとする結果が出ています。今後の治療の選択に参考になりそうです。
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