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2018-05-16

リムパーザのスピード承認は卵巣がん患者に朗報

卵巣がんの治療薬「リムパーザ」が異例のスピードで承認されました。

国内での追加の臨床試験を行わずに承認
卵巣がんに使われる分子標的薬「リムパーザ」は、DNAを修復するPARPという酵素の働きを阻害します。PARPが働かなくても、正常細胞ではBRCAなどのがん抑制遺伝子がDNAを修復しますが、がん細胞ではそれらのがん抑制遺伝子が変異しているため、そのまま細胞死(アポトーシス)に至ります。従来の抗がん剤よりも正常細胞への影響が少なく、副作用が軽微です。当初はBRCA遺伝子に変異のある患者を対象に開発されましたが開発の過程でBRCA遺伝子に異常がない患者にも有効であることがわかり、米国ではBRCA遺伝子の変異の有無にかかわらず使うことが出来るようになりました。日本人の患者ではそのようなデータはないので、本来はさらに2~3年をかけて臨床試験を行うのですが、今回は海外での臨床試験の結果を踏まえ、追加での臨床試験を行うことなく、BRCA遺伝子の変異の有無にかかわらず承認したのです。新たな治療を待っている患者にとっては朗報といえるでしょう。

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