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2018-05-09

中核拠点病院間で足並みが揃わないがんゲノム医療

厚生労働省が推進するがんゲノム医療が本格的にスタートしましたが、実施されているがん遺伝子診断は中核拠点病院の中でも統一されていません。

がんゲノム医療が本格的にスタート
厚生労働省は、がん患者の遺伝子の変異を調べて、治療に役立てるがんゲノム医療を推進しています。4月からは本格的にスタートし、全国11の中核拠点病院では遺伝子の変異に基づき、個々の患者に応じた治療が選択されるようになりました。また、昨年の報道では厚生労働省は今年度中にがん遺伝子診断を保険適応にする方針であり、国立がん研究センターとシスメックスは、保険適応を視野に入れた先進医療としての臨床研究をはじめる一方中外製薬は米国企業の開発した技術で保険適応を申請しています。

正確さと費用が生き残りを左右する
がん遺伝子診断の手法は国内外で幾つもあり、現状では中核拠点病院でも足並みが揃っていないのが現状です。今後、どの遺伝子診断が生き残っていくかは、正確さや費用(現状では自由診療で50万~150万円)がポイントになっていくでしょう。競争は成長に繋がりますが、日本中どこでも高水準のげんゲノム医療を受けられ、進行がんや難治性がんの患者が助かることが目的であれば、協調すべきところは協調してもらいたいものです。

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