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2018-04-21

オプジーボとヤーボイの併用が米国で承認

オプジーボとヤーボイは、いずれも免疫チェックポイント阻害剤ですが、効果の高まる併用が、米国で承認されました。

作用機序の異なる薬の併用は効果的
免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」と「ヤーボイ」の併用が腎細胞がんの治療において米国で承認されました。がん細胞は免疫細胞(T細胞)の特定の部分(免疫チェックポイント)に働きかけることで、がん細胞に攻撃が出来ないような免疫抑制をかけます。この働きかけを遮断し、T細胞の攻撃力を回復させるのが免疫チェックポイント阻害剤です。オプジーボは、がん細胞のPD-L1という物質がT細胞のPD-1という物質と結合するのを抑えます。一方、ヤーボイは、がん細胞のCD80、CD86がT細胞のCTLA-4と結合しないように働きます。がん細胞は非常に多様で、全てのがん細胞がPD-L1、あるいはCD80、CD86を発現しているわけではないので、画期的といわれる免疫チェックポイント阻害剤といっても、決して万能ではないのです。従って、作用機序の異なる免疫チェックポイント阻害剤の併用は、単独で使うよりも、高い効果が期待出来るわけです。なお、この併用については国内でも既に承認申請が行われています。

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