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2018-01-23

ゲノム編集による複数のがん治療、米国で臨床研究へ

免疫細胞の遺伝子を編集するがん治療といえば、CART-Tが米国で血液のがんを対象に承認されました。そして、ゲノム編集による骨髄腫や皮膚がん、肉腫などの治療も臨床研究がはじまります。

免疫チェックポイントを遺伝子編集で取り除く
がんを叩く免疫細胞の遺伝子を編集し、攻撃力を向上させる治療が、米国で臨床研究に入ることになりました。NIH(米国立保健衛生研究所)が承認し、近くペンシルバニア大学で開始されます。クリスパー・キャス9という新しい遺伝子編集の手法で免疫細胞(T細胞)のPD-1という部分を取り除いた上で増殖させ、体内に戻すという手順になります。PD-1は免疫チェックポイントのひとつで、ここにがん細胞が働きかけると機能しなくなってしまいまい。これをあらかじめ取り除いておけば、がん細胞に攻撃の邪魔をさせないというわけです。対象となるのは骨髄腫、皮膚がん、肉腫などです。因みに同様の治療は既に中国の四川大学でも肺がんを対象に行われ、一定の効果があったことが報告されています。

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