話題の光免疫療法の治験がいよいよ国内でも行われることになりました。
米国の治験では光免疫療法で15人中14人のがんが縮小
米国では既に治験がはじまっている光免疫療法ですが、
国内でも再発の頭頚部がんを対象とした治験が、
国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)
で3月から行われることになりました。
米国では再発した舌がんや咽頭がんなどの頭頚部がんを対象に治験
が行われ、既に安全性は確認され、
効果を検証する段階に入っています。15人の患者のうち、
14人のがんが縮小、そのうちの7人は完全に消失しており、
残りの1名についても悪化はしておらず、
期待を裏付ける結果となっています。
がん治療においては欧米との内外格差がある
我が国に医療は世界でもトップの水準にありますが、がん治療においては内外格差があるといわざるをえません。誰でも平等に医療サービスが受けられる国民皆保険という制度の中では、保険適応になるまでに高いハードルがあるため、欧米では一般的な治療が国内では保険診療で行えない場合があります。例えば欧米では普通に使われる分子標的薬が、国内では未承認であったり、使える部位が限られたりします。その意味では新たに開発された光免疫療法が、比較的早い段階で治験に入ったことは注目に値するでしょう。
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