がんの薬物療法ではがん細胞のを攻撃するための抗がん剤を、口から服用したり、注射や点滴で投与したりします。抗がん剤は分裂しているがん細胞のDNAをばらばらにして破壊しますが、分裂中であれば正常細胞にも影響するため、それが副作用の原因となります。乳がんや前立腺がんのように特定のホルモンの影響で進行するがんの場合、そのホルモンの働きを抑えるホルモン剤を使用することがあります。近年、欧米で主流になっているのは、がん細胞に多く発現する物質を目印に作用し、がん細胞が増えるのを食い止める分子標的薬です。既にあるがん細胞を叩くのは、患者自身の免疫になるため、ADCC活性といって免疫を向上させる働きのあるものが多くなります。化学療法ではこれらの薬を症状に応じて組み合わせて使うことが大半です。
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