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2017-09-19

末期がん患者のためのケーキが嚥下食コンテストで最優秀に選ばれる

嚥下食というと味気ないものを想像しがちですが、嚥下食の内容を競うコンテストで、末期がん患者のために考えられた果物をたっぷり使ったケーキが、最優秀に選ばれました。

誕生日ケーキを贈ろうとしていた矢先に亡くなる
噛んだり飲み込んだりする力が低下した高齢者や患者向けの嚥下食の内容や技術を競う嚥下食メニューコンテストは、今年で5回目の開催となりますが、今回は、岡山県津山市の日本原病院の「シャインマスカットと清水白桃のシャルロット風~お誕生日に彩を~」がデザートの部で最優秀に選ばれました。同病院では果物がたくさん乗ったケーキが食べたいといっていた末期がんの入院患者に、誕生日ケーキをプレゼントしようとしていた矢先に、患者が亡くなりました。その患者への思いを込めて、岡山の名産であるフルーツをたっぷりと使い、食べやすいケーキを考案しました。食べることは生きることの基本。それはがん患者にとっても同様です。手術や抗がん剤の影響で食が細くなり、それが予後に影響することは少なくありません。単に栄養を摂取するだけでなく、気持ちも満たされるようなメニューは、患者にとって大きな力になるでしょう。

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