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2017-09-15

血液によるがん遺伝子検査の臨床試験が実施

がん患者の遺伝子変異を調べるには、通常、組織を採取して生検で行われます。今回東京医科歯科大学が行った手法は、血液を採取するだけなので、患者の負担、時間や手間が軽減出来ることが期待されています。

血液中にある死んだがん細胞のDNAを利用
がんは遺伝子が原因で起こる病気であり、遺伝子を診断や治療に活かす動きはどんどん加速しています。先日、厚生労働省ががん治療のための遺伝子検査を保険適応とする方向が明らかになりましたが、東京医科歯科大学ではがん患者の血液を使った遺伝子検査の臨床試験を実施しました。従来のがん患者に対する遺伝子検査は、組織を幹部から採取して生検で行いますが、患者への負担があり、時間や手間もかかります。今回、臨床試験が行われた手法は、血液中にある死んだがん細胞からのDNAを使うリキッドバイオプシーと呼ばれるやり方です。リキッドバイオプシーはあくまでも従来のやり方を補完する手段ですが、米国では非小細胞肺がんの患者で繰り返し生検を行うことが難しい場合には、代替として行われることが推奨されています。

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