2017-09-01
オプジーボが進行性肝がんを縮小する効果を確認
オプジーボは様々な部位のがんに対して治験が行われていますが、
17.1%に腫瘍縮小、52.9%にがん抑制効果を確認
日本人を含むアジア人の進行性肝がん患者に対して、オプジーボの治験を行ったところ、17.1%の患者に腫瘍縮小効果があり、52.9%に対してもがん抑制効果がありました。この治験は世界規模で第1相、第2相が行われて、12か国から262人の患者が参加し、その結果が7月に神戸市で行われた日本腫瘍学会学壽t集会で発表されました。腫瘍縮小効果については既に保険適応になっている非小細胞肺がんなどと同程度で、副作用などに対する安全性についても近い水準であることが確認されました。米国では今秋にも承認される見込み
進行性肝がんの治療は抗がん剤などが一般的ですが、薬剤耐性などで長期間は続けられないのが難点です。オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害剤は従来の抗がん剤とは作用機序が異なり、抗がん剤が効かなくなった患者でも、効果が期待出来ます。また、治験においてはオプジーボは3か月以上の長期にわたって効果が継続することも確認されました。オプジーボは進行性肝がんの患者への新たな選択肢になりそうですが、米国では今秋にも承認されそうですが、我が国でもこれから実施される第3相(最終段階)の治験の結果によって保険適応となる見込みです。
関連記事