2か月で手術不可の進行胃がんが縮小した70代女性 3
2か月で手術不可の進行胃がんが縮小した70代女性 1
2か月で手術不可の進行胃がんが縮小した70代女性 2
患者力を身につけて、プロの患者になる
検査結果をもらうのは、患者の権利
知人がいうには、通常、健康診断程度の血液検査でも検査結果をもらうのは、どこの病院でも当たり前で、カルテの開示も患者本人が請求したら、病院は応じなくてはいけないそうです。睡眠薬の処方を断られた件に関しては、「眠れないという明確な症状と、薬を出して欲しいという治療を求める意思表示に対して、医師は的確な対処をしなくてはいけない。理由があって様子を見ましょうねというでもなく、『かかりつけ医』にもらってくれというのは、がんを診る担当医としてあまりに意地悪ではないか」ということでした。ホームドクターに転院したほうがいいのか相談しましたが、「ホスピスがあるから」という返答でした。知人が私に代わって県立病院の医事課に問い合わせたところ、「カルテの開示には積極的に応えるよう徹底しています」という回答でした。告知が済んでいるのに担当医が検査結果を見せることを断るというのは普通ではないことのようで、医事課の方が大変心配してくださって、「何か不安なことがあったら相談してください。カルテの開示には応じますし、詳しい説明もします」といってくださいました。
半日iGS4000を飲めなかったところ、口内炎が出て来た
3月15日の夜に副作用が悪化しました。熱が38度以上出て、食欲がなくなって全く食べられなくなりました。担当医には何となく相談しにくいので、16日にホームドクターにかかり、点滴と胃の痛み止め、高熱を抑える座薬を貰いました。17日に娘がカルテの開示請求のために県立病院へ行き、看護師さんに状況を報告したところ、すぐに診察を受けて欲しいとのことで、家族に付き添われて受診したところ、緊急入院となってしまいました。娘が私に代わり患者相談窓口で担当医を変えて欲しいとお願いすると、丁寧に話を聞いていただけたそうです。看護師さんも本当に親身になってくださいました。この時、iGS4000は8個飲んでいました。抗がん剤の一般的な副作用である口内炎は全く出ていないものの、食欲がないため、ゼリーを口にするのがやっと。入院当日から絶食がはじまり、体調の悪さと入院のどさくさで半日iGS4000を飲めなかったところ、すぐに口内炎が出来てしまい驚きました。iGS4000が副作用を抑えてくれているのだなと実感出来たのがこの時です。
担当医の態度が変わった
入院した頃から、担当医の態度がよい方へ変わりました。同室の患者さんも、その先生に、感じが悪い方だなと思っていたようです。娘が相談室で、担当医のことを相談した後に、上司の方が注意したのかと思います。入院中に、相談室の看護婦さんから、担当医を変えるかどうかと確認がありましたが、入院してしまいましたし、「今回はこのまま先生に診てもらいます。でも次にまた何か心配なことが出てきたら、変えて欲しい」とお伝えしました。知人からは、「その先生も今後診る患者さんに誠実に接していただけるようになるかもしれませんから、皆のためにも、勇気を出して相談してよかったですね」といわれました。
3月21日、糊状のお粥が食べられるように
3月21日、退院の予定はまだわからないものの、iGS4000を飲んだら、すぐに口内炎は治まりました。この日から糊状のお粥が出されるようになりました。サプリメントは多めの水で飲むように心がけました。娘に何か持ってきて欲しいものはあるかと聞かれたので、「iGS4000のサプリメントを持ってきて欲しい」と頼みました。ホルミシス作用がある人工北投石が練り込まれたセラミックを借りたので、それを胃のあたりに当てるようにしました。翌日には軽い流動食が出されるように。吐き気はありましたが残さずいただけました。シャワーの許可も出て、昼間はテレビを見たり、ラジオを聞いたりして過ごせるようになりました。精神的に少し元気が出はじめたのがこの頃です。しかし、退院後も食欲不振は変わりませんでした。
体力を優先して、抗がん剤を減薬
4月に入り、抗がん剤の量を減らすことにしました。体力に合わせた治療をするためです。副作用も楽になりましたが、食べる量が減って、筋肉が落ちてしまったので、無理のない程度に歩くよう心がけました。4月7日にはやっとカルテと検査結果が渡されました。カルテの開示申請をしてから、発行まで2週間ほど時間がかかるようです。最初、担当医が見せてくれなかったCT画像や内視鏡の検査結果など、細かな情報がパソコンで見られるようデータになっており、説明も丁寧にしていただけました。勇気を出して、結果を見せて欲しいといわなければ、自分の病状を知ることはなかったでしょう。