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2017-03-15

食道がん、手術件数の少ない病院で手術すると、死亡率は2.6倍

手術は上手な病院で受けたいものですが、がんという重篤な病気ならなおさらのこと。食道がんに関しては手術件数の少ないところで受けると、死亡率が2.6倍にも跳ね上がることがわかりました。


手術件数が増えるほど、死亡率は低下
食道がんの手術を手術件数が少ない病院で受けた場合、手術件数が多い病院で受けた場合より、死亡率が2.6倍にもなることがわかりました。2011~2013年の間に約1000病院で行われた約1万6600件の食道がんの手術を対象に、日本食道学会が調査した結果です。年間に30件以上の手術をこなす病院で行われた約6100件の死亡率が1.8%であったのに対して、年間5件未満の病院で行われた約3000件では4.7%と、2.6倍もの差になっています。手術件数が多いほど、死亡率は低くなる傾向も確認されています。

がん治療拠点病院の実績はWEBで閲覧可能に
食道がんは患部の付近に心臓や肺など重要な臓器があるため、手術に熟練した技術を求められます。体に負担がかかり、呼吸器に障害が出るなどの合併症の恐れもあるので、術後の慎重なケアも必要です。今回の調査結果はそのような事情を反映しているといえます。手術を受ける患者は、病院選びの材料にしたいところです。なお、厚生労働省では全国427のがん治療拠点病院について治療実績をWEBで開示する仕組みを作っており、今年の6月には利用可能になる予定です。そちらも参考になるのではないでしょうか。

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