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2018-06-25

治療をしないことは選択のひとつ

がん治療は大きな負担になることがあります。高齢者の場合、QOLの観点から積極的な治療をしないという選択はありえます。

残りの人生をよりよく生きるために
がんと診断されたら、普通は何としても治そうとするでしょう。しかし、高齢者の場合は一概にそうとはいえません。体にメスを入れる手術は、大きな負担になるばかりか、場合によっては手術後に機能を維持出来るかどうを考える必要があります。抗がん剤も副作用に悩まされ、消耗を余儀なくされます。2007~2008年に 国立がん研究センター中央病院で受診した75歳以上の末期がんの患者について調べたところ、抗がん剤を使用しなかったほうが、最長で半年長く生きられたそうです。若ければ完治を目指すという選択が第一になるでしょう。ただ、高齢者であれば 残りの人生をよりよく生きるために、QOLの観点から考えて、積極的な治療をしないということがひとつの選択になりうるのです

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