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2016-09-06

健康診断での腫瘍マーカー検査は無意味

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がんを簡単に診断出来るということで、よく行われる腫瘍マーカー検査。治療においては有効に使えるのですが、健康診断で行うには問題があります。

がん細胞に反応して生まれる物質を測定
腫瘍マーカーはがんであるかどうかを簡単に診断出来るということで、がん患者から健康診断を受ける方にまで、よく用いられます。体内にがん細胞が出来ると、それに反応して生み出される物質があり、その数値を測定するのが腫瘍マーカーです。現在、約40種類が測定出来ます。ところが、この腫瘍マーカーは専門家の間では決して評価されていません。

腫瘍マーカーが異常でもがんではないことが
まず腫瘍マーカーでは早期のがんは発見出来ません。目立った数値が出ないからです。また、胃の炎症で胃がんの腫瘍マーカーの数値が上がるなど、検査の上では異常であっても、実際にはがんでないというケースも多いのです。逆に既にがんが進行しているのに、腫瘍マーカーの数値には目立った動きがない場合もあります。既にがんと診断され、治療を行っている患者の場合、腫瘍マーカーは、腫瘍が悪性かどうか、抗がん剤などが効いているか、再発や転移をしていないかなどの判断材料として、有効に用いられています。


無駄な検査よりも効果の望める検査を
そう考えると、職場や自治体の健康診断の際のオプションで腫瘍マーカー検査を行っても、あまり意味がないということになります。さらに、何らかの病気がない限り、費用は全て自己負担です。がんは早期発見が第一。健康診断の際は出来る範囲でいろいろなことを行いたくなるものです。とはいえ、当たり前のように行われていても、効果が望めない検査があることは事実です。バリウム検査は異常を見落とすことが多く、被曝の危険もあることは、かなり知られるようになりましたが。同じやるなら内視鏡検査のほうが胃や大腸を直接チェック出来ます
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