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2017-10-03

自ら考えて、乳がんの化学療法を止めた南果歩さん

乳がん治療中の南果歩さんがイベントに出席し、手術後から続けていた分子標的薬やホルモン剤による治療を止め、サプリメントなどの代替医療を行っていることを明かしました。

急激に上がった血圧を、降圧剤で下げることに疑問
乳がん治療中の女優・南果歩さんが乳がん関連のイベントに出席し、手術後から続けていた分子標的薬「ハーセプチン」やホルモン剤による治療をストップし、サプリメントなどによる代替医療を行っていることを明かしました。南さんはステージ1の乳がんと診断され、昨年の3月に手術。以後、再発や転移はなく、経緯は順調だったそうです。南さんがこうした化学療法を止めた理由は、それまで100前後の血圧が160まで上昇し、降圧剤を飲んで下げることに、疑問を感じたからだということです。南さんはこの選択をあくまでも個人的な判断だとコメントしています。

進行がんの完治を目指すなら、患者の主体性は不可欠
注目すべきは標準治療には科学的な根拠があり、揺るぎない治療だとしつつ、異なる見地からセカンドオピニオン、さらにはサードオピニオンまでを聞き、最終的な決断をしたということです。がんという病気は患者ひとりひとり別の病気だといっても過言ではありません。また、適切と思われる選択をしても、100%思惑通りの治療になるとは限りません。しかし、自らがんという病気や治療を調べ、科学的な根拠を踏まえた上で、自ら治療の方針を選択するというのは、患者としてあるべき姿勢ではないでしょうか。南さんも認めているように、標準治療は科学的な根拠に基づく最も推奨されている治療です。しかし、進行がんを完治させる上では、それだけでは限界があることははっきりしているのですから、患者は治療を医師や病院だけに任せず、自らが主体的に動いて、何らかの補完をすることが求められます。

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