2020-10-14
意図せず検査を受けたから見つかったがん
高橋メアリージュンさんは、20代で子宮頸がんと診断されましたが、4年経過した現在、経過は良好です。
20代でがんが見つかったきっかけ
女優の高橋メアリージュンさんは2016年11月に子宮頸がんの手術を受けました。再発や転移はなく経過は良好ですが、発見は軽い気持ちで安心のために受けた検査がきっかけでした。子宮頸がんは比較的若い年代から発症するがんですが、高橋さんのように20代で検査を受ける方は少ないでしょう。高橋さんはSNSなどで子宮頸がんの検査を受けるよう、精力的に呼びかけています。また、最近ではお笑いタレントの小木博明さん、人気洋食レストランたいめいけんのシェフ・茂出木浩司さんが早期のがんと診断されていますが、ふたりとも偶然に受けた検査で発見されています。小木さんは持病の片頭痛の治療で入院したのですが、治療が早く済んでしまったため、空き時間で検査を受けました。また、茂出木さのがんが見つかったのは、腰の打撲で受けた検査がきっかけでした。
がんであることを知っていたほうがいい
近年、不要ながん検査が批判されるようになりました。前立腺がんのように発症しても、進行が遅く、経過を観察するだけのがんはあります。患者によってはがんであることがストレスになって、心身を病んでしまう方がいるかもしれません。とはいえ、がんはいつ悪性になるかわかりません。そして、早い段階で見つけておくことで、その後に出来る選択肢は多くなります。自分ががんであることを知らないより、現実を知っていて、常に目を光らせ、いさという時に間違いのない対処をすればいいだけの話ではないでしょうか。我が国では健康診断の受診率が低く、それががんの早期発見の障害になっています。億劫がらず適切に検査を受けるようにしましょう。
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