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2020-05-28

富士フイルムのDDSがメルクとの提携で治験へ


DDSによって既存の抗がん剤の難点であった副作用を軽減することが出来ます。

富士フイルムの新薬とキイトルーダを併用
DDS(ドラッグデリバリーシステム)は、がん治療薬をがん細胞に効率よく送り届けるために開発されている技術です。抗体を利用して、がん抗原を目印にしたり、高分子のペプチドなどと結合させて、正常細胞よりも大きながん細胞の血管の隙間だけを通れるようにしたり、様々な手段がとられています。これによって抗がん剤でがん細胞を効率よく叩きながら、正常細胞を巻き添えにすることを防ぎ、副作用を軽減することが出来ます。そして、富士フイルムは、細胞膜を構成するリン脂質をカプセル状にし、その中に薬剤を入れるリボソーム製剤の技術を持っています。既存の抗がん剤であるゲムシタビンをリボソームに包んだものを開発し、米国で治験を開始していますが、メルクと提携し、免疫チェックポイント阻害剤「キイトルーダ」との併用についても2020年度中に治験を開始することになりました。

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