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2025-07-10

がん治療には口腔合併症予防が重要

口内炎、口腔乾燥、味覚異常、歯周病の悪化、顎骨壊死など、がん治療に伴う口腔内の健康障害を口腔合併症と呼びます。食事が食べにくくなる、話しにくくなるなどら患者のQOLを低下させるだけではなく、低栄養やがんの転移などら患者の余命に関わってくる可能性があります。

歯周病があると口腔合併症を起こし易い

抗がん剤を用いる化学療法や放射線療法は、がん細胞だけでなく、免疫細胞を含めた正常細胞の増殖も抑制するため、口腔内の免疫に影響を及ぼします。特に歯周病を患っている患者は、がん治療と同時に口腔内合併症が起こり易くなるのです。口腔内の細菌が原因で全身感染症を引き起こすことさえあります。

歯科のかかり方

かかりつけの歯科にがんの治療を行うことを伝え、治療に伴う口腔管理をして欲しいと伝えれば協力してくれます。かかりつけの歯科がなければ、「がん診療連携登録歯科医」で検索して、最寄りの歯科に相談してみましょう。治療を受けている病院に歯科があり、予約が取り易く、体の負担にならなければ、そこで主治医と連携してもらうのもよいでしょう。

  • 取材協力 医療法人雄昌会ひとのわハロー歯科・内科診療所
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