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2024-11-05

CAR-Tで二次がんのリスクは増大しない

CAR-Tは、患者自身のT細胞を改変して、がんと闘う革新的な治療です。この治療法に関して二次がんのリスクがあるという警告が出されました。

寿命が延びた結果、がんにかかるかもしれない期間が延びるだけ

CAR-Tによる治療を受けた5,500人以上を分析した結果、二次がんの発生率は、標準治療だけを受けた患者と同程度であることが明らかになりました。約22か月の追跡期間で二次がんの発生率はCAR-T治療群で5%、標準治療群で4.9%とほぼ同じ。さらに、問題とされていたT細胞性悪性腫瘍の発生は僅か0.09%に過ぎません。研究者は、この結果からCAR-Tが二次がんリスクを上昇させることはないと結論づけ、むしろ患者の生存期間を延ばすことで、新たながんが発生し得る期間も長くなるという側面も指摘しています。

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