2024-09-19
がんによる死亡者、膵臓がんが胃がんを抜いて3位に
原因が解明し、対策の進んでいるがんは、死亡者が減少しています。
膵臓がんの明確な原因は不明
2023年の国の人口動態統計によると国内のがんによる死亡者が最も多いのは肺がん、次いで大腸がんですが、膵臓がんが胃がんを上回って3位になったことがわかりました。2023年に国内で膵臓がんで亡くなった方は4万174人で、前年の3万9468人から増加し、一方で胃がんは前年の4万711人から3万8767人に減少し、1957年以降ではじめて4万人を下回りました。胃がんは長らく最も死亡者の多いがんでしたが、ピロリ菌の感染という原因が明らかになり、除菌が保険適応となって、対策が進んだ結果、減少していきました。ひと頃は死亡者が5万人以上で推移していたので、その対策が有効であったことがわかります。因みにがん死が5位にランキングした肝臓がんも、原因となる肝炎ウイルスへの対策で、その数は減少に転じました。対策が打てるがんは、その効果が出ていますが、膵臓がんは明確な原因が不明であり、初期においては自覚症状が乏しく、進行した状態で見つかることが多いため、最も予後の悪いがんとされています。今後の原因究明が待たれます。
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