toggle
2024-07-24

ラニチジン訴訟で医師の鑑定意見書提出へ

ラニチジン製剤の長期服用でがんを発症したという男性が、 医薬品副作用被害救済制度の不支給決定の取り消しを求めている訴訟が行われています。

疫学的には因果関係が明らかに

発がん性のあるN-ニトロソジメチルアミンを含むラニチジン製剤を長期に服用したことで、食道胃接合部がんを発症したとする男性が、医薬品医療機器総合機構に対して医薬品副作用被害救済制度の不支給決定の取り消しを求めている訴訟が行われています。このラニチジン訴訟で原告側は、ラニチジンを服用することで胃がんのリスクが高まるという研究結果や、その研究で最も累積での服用量が多かった群よりも、原告のほうが倍近く多いことなどをまとめて、口頭弁論で提出しました。次回は、医師の鑑定意見書も提出される予定です。一方、被告は、疫学的に因果関係が肯定されても、個別の因果関係までは推認出来ないと反論していました。医薬品であってもその副作用としてがんを発症することは、既に周知されていますが、がんは様々な要因が積み重なり、細胞ががん化して、大きな腫瘍になった結果ともいえます。この訴訟の結果が注目されます。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事