toggle
2024-07-12

低リスクの前立腺がんは、治療を行わなくてもいい

進行の緩やかな低リスクの前立腺がんにおいては、絶極的な治療を行わず、経過を観察する監視療法が選択されることが多くなりました。

未治療でも転移や死亡は僅か

前立腺がんは、進行が緩やかで、低リスクである場合、監視療法が選択されることが多くなりました。「療法」といっても実際には経過を観察するだけで、特に積極的な治療は行いません。がんにおいては手術や放射線、抗がん剤など負担の大きな治療が多く、また後遺症等の懸念もあることから、進行が緩やかであれば、がんと共存しようという考え方です。米国の研究では診断から10年の時点で49%の男性が、症状が進行していないか、治療を開始しておらず、転移などが起こったのは2%未満で、前立腺がんによる死亡は1%未満でした。この数字から積極的な治療が、予後にほぼ影響していないことがわかります。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事