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2024-07-03

食道がん術前の抗がん剤を2種類から3種類にすると、生存率が改善

切除が可能ながんに対しては、術前に抗がん剤を使って、がんを出来るだけ小さくすることがあります。

シスプラチンと5-FUにドセタキセルを追加

切除可能な食道がんに対しては、術前にシスプラチンと5-FUという2種類の抗がん剤を使うのが、標準治療におけるガイドラインでした。化学療法で出来るだけがんを小さくして、手術の負担を減らすことが狙いです。ここにドセタキセルという抗がん剤を加え、3剤を併用することで、さらに生存率が高められたという報告が国立がん研究センターなどのグループが行った研究で明らかになりました。研究には全国から約600人が参加し、治療から3年後の生存率は、3種類の抗がん剤を使った場合が72.1%、2種類の抗がん剤を使った場合がが62.6%でした。多剤併用は、抗がん剤が使っているうちに効かなくなる薬剤耐性などの観点から行われます、但し、効果が出るということは、副作用の懸念もあり、メリットとデメリットを踏まえて評価する必要はあります。

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