2024-06-12
光免疫療法の次の保険適応は前立腺がんか
光免疫療法は、現在保険適応になっている局所の頭頸部がん以外にも、様々ながんに有望と考えられています。
他のがんでも治験が進行中
光免疫療法の開発者である小林久隆医師が、ラジオ番組に出演し、現在、頭頸部がんにのみ保険適応となっている光免疫療法について、次に保険適応の対象になるのは、治験を進めている前立腺がんだと見通しを語りました。光免疫療法は、がんの性質に応じた抗体に、光(近赤外線)に反応して発熱する色素を結合させて、患者に投与した後、患部に光を照射します。すると、抗体の働きでがん細胞に集まった色素が発熱し、がん細胞をピンポイントで破壊するというわけです。がんの性質に応じて抗体を使い分ければ、理論上、様々ながんに応用が可能で、また局所への治療のように思えますが、がん細胞が破壊されることによって、全身の免疫が刺激されるため、現在、保険適応となっている局所のがんだけでなく、全身に広がったがんにも有効であると考えられます。
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