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2024-05-21

米糠に優れた抗が作用があることが明らかに

健康にいいイメージのある米糠ですが、がんに対しても優れた働きをすることがわかりました。

がん細胞だけを選んで増殖を抑制

東京理科大学のグループが米糠に優れた抗がん作用があることを明らかにしました。米糠には様々な有用成分が含まれていますが、米糠は、多くが廃棄されているのが現状です。がん細胞株を用いて、細胞増殖抑制作用を調べたところ、米糠から抽出されたrbNPsは、粒子濃度に応じて細胞抑制作用を示しました。また、正常な細胞株に対しては細胞抑制作用を示さず、がん細胞のみの増殖を抑制することが明らかになったのです。また、マウス結腸がん細胞を用いた実験では、同様の細胞増殖抑制作用が報告されているブドウ、ショウガ、レモン由来のナノ粒子、抗がん剤であるドキシルと比較して、どのような濃度でも最も優れた効果を示しています。超高速液体クロマトグラフ質量分析、ガスクロマトグラフ質量分析でrbNPsを調べると、抗がん作用を持つ化合物のフェルラ酸、γ-オリザノール、α-トコフェロール、γ-トコフェロール、γ-トコトリエノールが高濃度に含まれていまhした。rbNPsは、細胞増殖を制御するβ-カテニンと、細胞周期を調節するサイクリンD1のメッセンジャーRNAの発現量が減少させ、細胞周期が停止することで、細胞増殖が食い止められていることが示唆されています。さらに、がん細胞のアポトーシスを誘導することが分かった。腹膜播種モデルマウスの腹腔内にrbNPsを投与すると、体重減少など副作用を示すことなく、腹膜播種が顕著に抑制され、細胞だけでなく動物の実験でも効果は実証されています。

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