2024-03-06
がん細胞に貼り付く極小サイズの接着剤を開発
がんの診断と治療を同時に行うラジオセラのスティクスが、より進化しそうです。
がん細胞が作り出す物質に反応
理化学研究所のグループは、がん細胞に貼り付く極小サイズの接着剤を開発することに成功しました。がん細胞は、アクロレインを大量に作り出しますが、これに反応するアジド基を、極小サイズの分子接着剤として開発し、マウスによる実験では放射性核種をがん細胞に送り届けられたことを確認しています。放射性核種をがん細胞に送り込むことで、がん細胞を特異的に標識し、がんを早期発見すると同時に、発見したがん細胞を放射線によって即時に治療するのがラジオセラノスティクスですが、この技術が大きく貢献するでしょう。放射性核種をがん細胞に的確に送り届けられなければ、発見や治療が十分でないばかりか、正常細胞にまで影響が及ぶからです。
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