2023-12-06
ステロイドを早期から使うと、免疫チェックポイント阻害剤の効果は減少
免疫チェックポイント阻害剤は、免疫の微妙な均衡を崩し、自己免疫疾患を副作用として招く可能性があります。
免疫を抑制し、副作用をコントロール
オプジーボやキイトルーダなど免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞が免疫細胞の免疫チェックポイントに作用し、異物(がん細胞)への攻撃を抑制している状態を解除します。しかし、免疫は微妙なバランスで成り立っている仕組みであり、人為的に手を加えると、その均衡が崩れ、免疫が自分自身を攻撃する自己免疫疾患など重篤な副作用のリスクがあります。このコントロールには免疫全体を抑制するステロイドが用いられますが、米国の研究では免疫チェックポイント阻害剤の投与開始から2か月以内の早期にステロイドを使用した場合、全生存期間が優位に短縮されることが明らかになっています。
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