2023-11-29
CAR-Tを効率よく作れる遺伝子改変のシステムを開発
CAR-Tは、患者のT細胞の遺伝子を改変し、がん細胞への攻撃性を高めたものです。
クリスパーキャス9をサポート
慶應義塾大学のグループは、クリスパー・キャス9という技術で遺伝子を改変する際、効率的に行えるシステムを開発しました。CAR-Tは、患者の免疫細胞(T細胞) の遺伝子を改変し、がん細胞への攻撃性を高めた上で、体内に戻すものですが、T細胞の特定の遺伝子を欠失させることで、機能を高められることがわかっています。そして、遺伝子によっては効率がよい改変であっても必ずしも上手く行えないことがあります。そこで、T細胞内の遺伝子領域へのアクセスのし易さを定量的にスコア化し、さらに他の設計ツールと組み合わせることで、遺伝子のどの領域を狙えば、効率的な改変が可能かを予測する手法を開発しました。任意の遺伝子に対して狙う部位を自動的に設計出来るようにプログラムを構築し公開しました。
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