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2023-09-04

日本初の抗がん剤「TRK−950」の臨床試験が進行

日本初の新たながん治療薬に期待が寄せられています。

過去の臨床試験では有効性を確認

東レが開発しているがん治療薬「TRK-950」は、胃がんを対象とした第2相の臨床試験が米国、日本、韓国ではじまることになりました。TRK-950は、がんの細胞膜表面に特異的に発現するCaprin-1を目印に、がん細胞と結合し、これを攻撃するモノクローナル抗体製剤です。今回の臨床試験ではCaprin-1陽性の胃がん患者を対象に、2次治療としてラムシルマブおよびパクリタキセルとの併用を行い、無増悪生存期間を主要評価項目として、有効性を評価します。既に米国、フランスで第1相と第1相b臨床試験が行われ、日本でも昨年に第1相臨床試験を実施し、延べ155例の実績がありますが、胃がんに対する第1相b臨床試験(ラムシルマブ及びパクリタキセルとの併)ではTRK-950を2つの用量に振り分けて投与し、10mg/kg投与の全9例で治療期間においてがんの増殖抑制を確認。その中の5例で奏効(30%以上のがんの縮小)が得られました。

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