2023-08-30
飲酒でリスクが増大するがん、減少するがん
飲酒でがんのリスクが増大するのは想像出来ますが、リスクが減少するがんもありました。
甲状腺がんなどのリスクは飲酒で減少
酒は百薬の長といいますが、過度のアルコールの摂取でがんが発症し易くなるのは事実です。ところが、アルコールの摂取でリスクが減少するがんもあるのです。英国オックスフォード大学の調査では女性においてアルコール摂取量が増えると、上部気道がん、消化管がん、乳がん、大腸がん、膵臓がんのリスクは増加する一方、甲状腺がん、非ホジキンリンパ腫、腎細胞がん、多発性骨髄腫のリスクは減少していたのです。本研究ではがん既往歴のない閉経後女性123万3177人(平均年齢56歳)において、中央値1998年での飲酒量の報告をがん発症の記録とリンクさせています。非飲酒と飲酒が1杯/週未満の女性(43万8056人)を除外した79万5121人について、ベースライン時の飲酒量(ワイン1杯、ビール284ml、蒸留酒30mlを1杯と換算)に応じて4つのカテゴリー(週当たり1~2杯、3~6杯、7~14杯、15杯以上)に分類。21種類のがんにおける飲酒量ごとのリスクを推定しています。
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