2023-06-30
オオバガジュツに膵臓がんの進行を抑制する成分
膵臓がんは、他のがんと異なり、酸素や栄養が乏しい環境でも進行します。
予後のよくない膵臓がんの新治療の端緒に
ショウガ科の植物「オオバガジュツ」に含まれるニコライオイデシンという成分に、膵臓がんの増殖や転移など進行を抑制する働きがあることが、富山大学の研究で明らかになりました。がん細胞は、正常な細胞よりも活発に分裂・増殖するため、酸素や栄養を多量に消費しますが、膵臓がんはそれらが少ない環境でも分裂・増殖する性質があります。また、膵臓が奥まった部位にあったり、膵臓がんは、初期症状があまりなかったりするため、発見が遅れがちで、予後のよくない厄介ながんといわれます。今回の発見が、新たな治療の端緒となることが期待されます。
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