2023-02-16
リキッドバイオプシーは膵臓がん早期発見の鍵
最も厄介ながんといわれる膵臓がんの早期発見はなかなか困難です。
膵臓がんでは高頻度で特定の遺伝子が変異
膵臓がんは、なかなか自覚症状が出ないため、発見が遅れがちです。画像診断で発見された時点では、既に進行していることが多く、予後が極めてよくないため、最も厄介ながんとまでいわれます。生存率を上げるためには、まずは早期発見が第一ですが、その鍵になることを期待されているのが、少量の血液からがんを診断するリキッドバイオプシーです。血中にはがん細胞から遺伝子が流れ出していますが、膵臓がんにおいてはKRAS、TP53、SMAD4、CDKN2Aの4つが高頻度で変異を起こしています。膵嚢炎や慢性膵炎の既往症がある方、家族に膵臓がん患者がいる方などは、リキッドバイオプシーを活用して、早期発見に繋げていくことが期待されています。
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