2022-08-23
エンハーツが米国でHER2陽性の非小細胞肺がんに対して迅速承認
抗体薬物複合体は、標的が同じであれば、様々ながんに応用出来るはずです。
非小細胞肺がんのHER2標的治療としてはじめて承認
FDA(米国食品医薬品局)は、抗体薬物複合体「エンハーツ」を成人でHER2陽性の非小細胞がんに対して迅速承認しました。抗体薬物複合体は、低分子の抗がん剤などを抗体(分子標的薬)と結合させたもので、抗体の力でがん細胞に抗がん剤を送り届けて狙い撃ちにし、正常細胞への副作用も軽減出来ます。エンハーツは、我が国でもHER2陽性の乳がんなどに保険適用になっていますが、作用機序から考えれば、進行の速いがん多く見られるHER2が陽性であれば、ほかのがんへの応用が可能なので、様々ながんへの治験が行われています。因みにHER2を標的とする非小細胞肺がんの治療が承認されるのははじめてです。
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