2022-02-21
超音波で前立腺がんを叩くタルサ治療とは?
前立腺がんは完治し易いがんですが、手術の後遺症が問題になります。
ハイフよりさらに進化
加齢とともに多くの男性が罹患する前立腺がん。比較的ゆっくりと進行し、適切な治療を行えば、ステージ3でもほぼ100%の10年生存率ですが、問題は、手術を行なった場合、神経や組織を傷つけることで、生殖や排泄の機能に後遺症が出ることです。近年では手術ロボットの登場や放射線治療の進化でよりピンポイントにがんを叩けるようになりましたが、他にも新たな治療が開発されています。そのひとつがタルサ治療で、尿道から前立腺に棒状の器具を挿入し、そこから発生する超音波で、患部を熱で壊死させます。同様の治療にハイフがありますが、ハイフは肛門から器具を挿入し、直腸を挟んで、前立腺に超音波を当てるため、効率が悪かったり、直腸を損傷したりという問題がありました。全身麻酔で行われますが、海外では日帰り入院でも行われています。
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