2021-08-20
胃がんの手術の際、鍼で胃の動きを抑制
鍼を使った副作用の少ない麻酔を、手術に取り入れようという試みです。
胃の動きを抑制する薬は、血圧を変動させる
早期の胃がんを内視鏡で切除する際には、胃の動きを抑制するために、薬を投与します。しかし、この薬には血圧の変動などの副作用があり、心筋梗塞や高血圧などの既往症のある患者には使用出来ず、胃が動いている状態での執刀となり、患者にも医師にも大きな負担になっていました。福島県立医科大学会津医療センター付属病院ではこのような患者に鍼を使用して、胃の動きを抑制し、手術を行うことに成功しました。胃がんを内視鏡で切除する患者46人に対して、23人ずつを鍼と薬で胃の動きを抑制して比較したところ、医師からは鍼のほうがやり易いとの回答を得られました。また、薬の場合、14人に血圧変動が見られましたが、鍼の場合は2人に止まっています。
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