2021-07-19
抗がん剤による手の痺れを手袋で緩和
抗がん剤のつらい副作用のひとつに手足の痺れがあります。
手袋やストッキングで手足を圧迫
一部の抗がん剤では手足の痺れが副作用として起こります。治療を終えても、症状が治まらず、酷い場合には箸が使えなくなるなど、日常生活にも不自由します。京都大学などのグループは乳がんの患者を対象に、手袋やストッキングを使って、この痺れを改善する研究を行っています。抗がん剤投与の30分前から投与の30分後まで手袋とストッキングで手足を圧迫し、部分的に体温を2度下げ、血流を減らすことで、抗がん剤を末端まで行き届かないようにしたところ、手足の痺れを訴える患者が減ることを確認しています。これから治験を続け、早ければ2028年には実用化を目指しています。
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