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2021-07-16

がん細胞は、死ぬ間際まで免疫細胞の邪魔をする

cancer cell made in 3d software


がん細胞は様々な手段で免疫を抑制します。

TCTPの作用を止めると、がんが縮小

がんという病気は、がん細胞と免疫細胞の勢いのバランスの結果です。がん細胞は日々発生し、分裂と増殖を繰り返します。免疫細胞は、がんという病気にならないよう、またがんの進行を食い止めるため、常にがん細胞を監視、排除しています。そして、がん細胞は生き延びるために、様々な手段で免疫細胞の邪魔をします。東京大学のグループは、がん細胞が死ぬ間際に放出する物質を調べる中で、TCTPという蛋白質が、免疫を抑制する細胞を集めるよう働いていることを突き止めました。また、このTCTPの作用を止めると、免疫細胞の数が増え、マウスによる実験ではがんが縮小することも確認出来ています。この発見が新薬の開発に繋がるよう期待したいところです。

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