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2020-08-03

最新の顕微鏡で切らずにがんを診断する技術が開発される


がんを確定するには、病理診断が必要ですが、組織の採取は患者にとっては負担になります。

近赤外線を反射させ三次元画像で可視化
がんという病気を正式に確定するには、がんが疑われる部位の組織を採取して、病理診断を行う必要があります。しかし、採取自体が患者の体に負担がかかることが、大きな課題になっています。大阪大学などのグループは、近赤外線を使う最新の顕微鏡によって、このがんの診断を容易に行う技術を開発したと発表しました。まずは子宮頸がんでこの技術を利用し、子宮頸部に近赤外線を当て、跳ね返った光を三次元の画像にして可視化することによって、状態を正確に把握することに成功したのです。がん化した細胞では核が大きくなり、周囲が繊維化しているのが確認出来ました。この技術は子宮頸がん以外にも広く応用が可能で、通常は数日かかる病理診断もその場で行えるというメリットがあります。

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