2021-04-01
がん幹細胞を人為的に作ることに成功
がん幹細胞は、がんの元といえる存在ですが、個々に性質が異なり、研究が困難でした。
がん幹細胞は再発や転移の元凶
がん幹細胞は、様々ながん細胞に分化し、がんの元といえる細胞です。また、分裂の周期が長いため、分裂中の細胞を破壊する抗がん剤が、なかなか作用せず、再発や転移の元凶になります。このがん幹細胞の性質を明らかにすることが、がん克服の大きな鍵となることはわかっていましたが、患者ごと、細胞ごとに性質が異なり、詳しく調べることは困難とされていました。北海道大学の研究グループは、特殊なゲルの上でがん細胞を培養することで、がん幹細胞に変化することを発見し、マウスによる実験では実際にがん幹細胞として働くことも確認しています。また、このがん幹細胞に対して様々な抗がん剤を投与して、効果を検証。がん幹細胞に有効な抗がん剤の候補を発見しています。
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