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2021-03-02

さらに進化し、がん細胞を狙い撃つBNCT


がん細胞をどれだけ狙い撃てるかが、新たな放射線治療であるBNCTにおいても一番の課題です。

ホウ素と中性子でがん細胞を内側から破壊

新たな放射線治療として期待を寄せられているBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)。ホウ素を患者に投与し、がん細胞に送り込んだ後に、中性子を照射し、核反応で発生したα線によって、がん細胞を内側から破壊します。α線はがん細胞ほぼ1個の範囲にしか及ばないため、周囲の細胞には影響を与えないという特長があります。 ホウ素製剤については既に昨年、ボロファランが承認・発売されていますが、、ホウ素をどうやってがん細胞に集中させるかが、さらなる課題でした。ホウ素を取り込んだ正常細胞には、中性子の照射によって同様の影響があり、副作用を招くからです。

DDSによってホウ素をがん細胞に集積

がん治療の分野ではDDS(ドラッグデリバリーシステム)といって抗がん剤などをがん細胞に選択的に送り込む技術が、積極的に開発されています。その一例として低分子の抗がん剤を高分子にすることで、がん細胞に選択的に集積する割合が飛躍的に高まることが確認されています。その発見者である前田浩バイオダイナミックス研究所理事長は、従来は低分子化合物しかなかったBNCTに使用するホウ素製剤の高分子化に成功しました。動物実験では従来の低分子ホウ素製剤に比べて、10~20倍もがん細胞に集積し、高い抗がん作用に加えて、主要臓器への副作用がなかったことを確認しています。

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