転移・再発したがん、ステージ4や末期のがんでも諦めなくていい Dr.アンディーのがんのエッセンシャル統合医療でがんに打ち勝つ! Part 3
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進行したがんを克服するには、
標準治療だけでは不十分
標準治療の柱となるのは、手術・放射線・抗がん剤の三大療法です。このうち、目に見えるがんを切除する手術、がんにX線などを照射する放射線は、局所治療に分類されます。しかし、がんが細胞の単位で散らばっていると考えられる場合、全身治療として抗がん剤を投与します。
抗がん剤はがん細胞を狙って攻撃するわけではありません。がん細胞が正常細胞よりも頻繁に分裂することに着目し、分裂中の細胞のDNAを傷害して破壊します。いいかえれば分裂していないがん細胞は生き延びてしまいます。
一番問題なのはがん組織の根幹にあるがん幹細胞を排除出来ないことです。昨今、話題になっている幹細胞とは、様々な細胞に分化する能力を持った細胞です。受精卵が分割し、あらゆる組織細胞になれる大元の幹細胞は胚性幹細胞(ES細胞)と呼ばれます。そして各組織には、その組織だけを構築し再生する組織幹細胞があります。実は、がん組織は、組織幹細胞が変異を重ね発生したがん幹細胞から生じているのです。そしてがん幹細胞は常にがん組織に少数局在し、再発や転移に大きく関わっています。
通常、幹細胞は、分裂は停止状態にあります。組織が破損した時、修復する必要が生じた時のみ分裂を開始し、組織細胞に分化して補充するとともに自己再生し、幹細胞の数を保ちます。抗がん剤は、盛んに分裂しているがん細胞を叩くために、時間を空けて、何回も投与を繰り返します。しかしがん幹細胞は分裂してないので、分裂状態の細胞を攻撃する抗がん剤に抵抗性を示します。また細胞内に入った抗がん剤を細胞外にくみ出す耐性システムも備えています。そのため抗がん剤を投与するとがん組織のほとんどのがん細胞は死滅し、がん組織はいったん縮小しますが、肝心のがん幹細胞は生き残ってしまい、そして折を見て数年後に再発や転移を招くのです。
また、抗がん剤を語る上で避けて通れないのが、副反応の問題です。抗がん剤は、分裂していれば正常な細胞でも攻撃します。毛根や爪、腸の内壁の細胞は、がん細胞と同様に頻繁に分裂しています。だから、抗がん剤の副反応として脱毛や爪の変色、吐き気などが起こるのです。
さらに、免疫の実働部隊である免疫細胞にもダメージを与えます。免疫は、私たちががんと闘う上での要ですが、抗がん剤はがんを小さくしたり消したりは出来ても、その代償として免疫を低下させてしまうのです。
がん細胞はそれぞれが異なる性質を持っており、ひとつの抗がん剤が全てのがん細胞に有効とは限りません。抗がん剤を繰り返し投与しているうちに、それが有効でないがん細胞が生き残り、やがては効果が出なくなります。
こうして薬剤耐性が出てくると、別の抗がん剤に切り替えることになります。ファーストライン、セカンドライン、サードラインと標準治療のガイドラインに沿ってより強い抗がん剤を使っていくことになりますが、奏効率は下がっていきます。
がん細胞を完全に排除出来ない抗がん剤を使っているということは、そこには完治させるという考え方はありません。標準治療は進行がんに対しては延命効果しかありません。
そして、もう使える抗がん剤がなくなると、後は緩和ケアしかありません。それを拒めば、いわゆる「がん難民」となってしまいます。
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医療法人社団悠健
ドクターアンディーズクリニック
理事長・院長 医学博士
アンドリュー・ウォン
英国籍。国立岐阜大学医学部卒業。ロータリー米山記念奨学生。文部省外国人研究奨学生。がんの研究で医学博士号を取得。1989年、六本木に『Dr.Andy’s Clinic』を開院。苦痛のないがん治療の提供。「がんのエッセンシャル統合医療」と「リキッドバイオプシー」の第一人者。日本再生医療学会認定医試験合格。Gusi World Peace Prize 2020 受賞。また、70ヶ国にわたる人道的な奉仕活動により国際ロータリーの最高栄誉賞「超我の奉仕賞」受賞。東久邇宮記念賞も受賞した。
医療法人社団 悠健 ドクターアンディーズクリニック
◎腫瘍内科 ◎形成外科
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