2019-12-23
笠井信輔さんが闘っている悪性リンパ腫とは?
血液のがんは、どの細胞がどのようにがん化するかによって、幾つもの種類に分けることが出来ます。
悪性リンパ腫は最も多い血液のがん
フリーアナウンサーの笠井信輔さんが悪性リンパ腫と診断され治療中であることを公表しました。医師からは生存率は7割くらいといわれたこの病気は、わかり易くいえば血液のがんです。血液のがんは、どんな細胞がどのようにがん化するかによって幾つもの種類に分けられます。悪性リンパ腫は、最も多く見られる血液のがんで、がん化したリンパ球がリンパ節などで増殖し、腫瘍を作ります。笠井さんのがんは、リンパ球のうちB細胞ががん化し、びまんする(広がる)ように増えていく「びまん性大細胞大細胞型B細胞リンパ腫」です。悪性リンパ腫の中でも幾つもの種類があるというわけです。
血液のがんは、種類によって治療も異なる
血液を作る骨髄の中で、造血幹細胞や未熟な白血球ががん化して増殖していくのが白血病です。骨髄の中が異常な白血球ばかりになって白く見えるため、このような名前がつけられました。また、B細胞が骨髄で分化する最終段階である形質細胞が、がん化してどんどん増殖していくのが多発性骨髄腫です。この3種類が主な血液のがんですが、細かく分ければ何十もの種類があります。そして、それぞれ全く異なる性質であり、治療も変わってきます。比較的、抗がん剤などの化学療法が効果が出易く、まずはどんな血液のがんであるかを明らかにすることが重要です。
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