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2019-11-21

手術が出来ないがんとはどんながんか?

がん治療の基本は手術ですが、それが不可能な場合があります。

手術でまずは病変をなくす
がん治療の基本は、切除出来るがんは切除することです。まずは病変の部分であるがんをなくすことに意味があります。しかし、がんは細胞の単位で存在しますから、原発部位に留まっているがんであっても、目に見えるがんを取った後に、まだ細胞の単位で散らばっています。がん細胞を減らすことで、その勢いを削ぐことは出来ますから、以後の抗がん剤などの全身治療のためにも、がんは取り去ることが第一です。

再発・転移したがんは基本、手術出来ない
しかし、がんが進行して、手術が不可能なケースがあります。まず患者が手術の負担に耐えられない場合。そして、再発や転移したがんで既に全身に散らばっている場合です。がん細胞が残っていれば、そこから再発・転移するため、目に見えるがんを取っただけでは意味がないのです。手術が出来ない患者の多くはこのケースでしょう。次にがんが広範囲に及び、全てを取り去ると、生命の維持や日常生活に支障が出る場合です。また、重要な臓器や血管に近いなど、手術が技術的に難しこともありえます。こうなると基本は抗がん剤などの全身治療を行い、場合によっては放射線などの局所治療を組み合わせることになります。

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