2019-11-11
CAR-Tを自動的に製造する装置が開発へ
CAR-Tの薬価が高い原因にひとつは、患者ひとりひとりに対して手作業で遺伝子の改変を行わなければならないことです。
CAR-T製造のコストを下げられるか
免疫細胞の一種であるT細胞の遺伝子を改変し、がん細胞への攻撃力を高めたCAR-Tは、キムリアが血液のがんの治療薬として今年、国内で承認されましたが、3000万円を超える薬価が話題になりました。金沢市の機械メーカー、澁谷工業は近年、再生医療の分野に積極的に参入していますが、山口大学発のスタートアップと提携し、CAR-Tを自動的に製造出来る装置の開発に着手したことを発表しました。従来、遺伝子の改変は手作業であり、高い技術と厳格に管理された環境が必要なので、それがコストを押し上げていました。これによってCAR-T製造のコストや時間の圧縮が期待されています。
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