2019-08-05
小児がん経験者の遺伝子を調べ、二次がんに備える試み
小児がんを経験すると、二次がんを発症し易くなります。
遺伝子検査で早期対策を
小児がんの患者は寛解しても、抗がん剤や放射線の影響で後に別のがん(二次がん)を発症する可能性が高くなります。進学、就労、結婚などの大きな障害になりかねません。こうした小児がんの経験者に対して遺伝子の変異を調べ、がんを発症し易い体質かどうかを知ることで、早期の対策に繋げようという試みがはじまりました。信州大学医学部附属病院ではHOPEFULL外来を新設し、小児がん患者の遺伝子を調べ、がんのリスクやどんな検診を受けるべきかを指導することになりました。165種類のがんに関連する遺伝子を調べ、結果がわかるまでには半年程度がかかる見込み。費用は全額自己負担ですが、5万円程度と従来のがん遺伝子パネル検査よりもかなり廉価になっています。
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