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2019-06-20

中性子でがんを狙い撃つBNCTが、年内に承認申請か

中性子でがんを狙い撃つBNCTは、通常よりもスムーズな手続きで承認に向かっています。

がん細胞だけを攻撃するという課題
がん治療の課題はいかにがん細胞だけを攻撃し、正常細胞には影響を与えないかということです。BNCTは、がん細胞が選択的に取り込むホウ素の化合物を患者に投与してから、低エネルギーの中性子を照射するという治療です。ホウ素の原子核が中性子を捕まえて、核分裂を起こすのですが、その際に発生するエネルギーは、ほぼ細胞1個の範囲にしか及ばず、ホウ素を取り込んだ細胞のみを破壊してくれます。BNCTは現在、治験が行われており、通常よりもスムーズに手続きが行われる先駆け審査指定の対象になっているため、順調であれば年内には承認申請、来年には承認取得となりそうです。

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