toggle
2019-03-18

標準治療、代替医療、それぞれのいい分

近年、標準治療に対する疑問が論じられることが多くなりました。反対に標準治療以外は頑なに認めない方もいます。

標準治療は副作用と効果のバランスがとれているのか
日本人の3人に1人ががんで亡くなる時代になりました。また、がんで亡くなる方はなかなか減りません。そんな中、保険診療で行われる標準治療を疑問視するような風潮があります。手術で後遺症が出たり、抗がん剤の副作用で苦しんだりするにもかかわらず、治療の効果は思わしくないのではないかということです。そして、標準治療以外の代替医療に希望を求める患者さんも少なくありません。

患者を食い物にする怪しい代替医療は、なかなか減らない
一方、標準治療を行う医師の中には、それ以外の治療を頑なに認めようとしない方がいます。標準治療以外の治療を受けた患者の診療を拒否する医師すらいます。確かに代替医療の中には科学的根拠が乏しく、患者を食い物にしているとしか思えないような治療が少なくありません。そのような治療が横行する限り、代替医療への偏見はなくならないでしょう。

標準治療だけでは進行がんを征圧出来ないという現実
我が国には国民皆保険という誰もが優れた医療を受けられる制度があります。そして、保険診療で行われる標準治療は、科学的根拠があり検証を重ねた信頼の置ける治療であることは間違いありません。しかし、進行がんに対しては標準治療だけで征圧することは難しいのです。その現実を直視しないから、怪しげな代替医療に縋る患者が後を絶たないのです。がん治療は標準治療だけではありません。保険適応になっていなくても科学的根拠と実績のある治療はあります。標準治療にそれを補完する真っ当な自由診療を組み合わせていくことが、進行がん征圧に繋がります。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事