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2018-09-12

WT1

がん治療の鍵は、正常細胞とがん細胞を区別し、がん細胞だけを攻撃出来るかということです。がんは細胞の単位で存在し、目に見えるがんをとっても、再発や転移の可能性があるからです。がん細胞は、遺伝子の異常で発生するため、表面に特別な物質が発現していることがあります。WT1は、当初、血液のがんの細胞表面に多く見られることから、早期発見のためのマーカーとして用いられてきました。やがて多くの固形がんの細胞表面にあることが明らかになって、人工的に作られたWT1は、免疫細胞を刺激するためのがんワクチンとして用いられています。

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