政府税制調査会の会長などを歴任し、膵臓がんの治療中だった石弘光さんが亡くなりました。
年齢からは推奨されない抗がん剤を使用
膵臓がんの治療中だった一橋大学名誉教授の石弘光さんが8月25日に亡くなりました。一昨年に膵臓がんが発見された時には、既にステージ4との診断でしたが、その後も執筆活動を続け、趣味である囲碁や旅行も積極的に楽しんでいました。発見時、既に手術は不可能な状態であり、抗がん剤もあくまでも延命が目的であることを承知の上で、約1年半続けてきたのです。その中には80歳を超えた高齢では、使用を勧められないものもありました。石さんの治療は、基本は主治医を信頼しての標準治療でした。政府の税制調査会の会長を務めた際、不評を覚悟で増税案をまとめたことで知られていますが、治療においても決めたことを貫く人柄が表れています。その毅然とした姿勢が亡くなる直前まで元気に活動出来た原動力にも繋がったのではないでしょうか。
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