様々ながんの中で群を抜いて5年生存率が低いのが、がんの王様とまでいわれる膵臓がんです。
3か月半前には2~3㎝のがんだった
膵臓がんの治療を続けていた沖縄県の翁長雄志知事が、先日逝去されました。4月に手術を受けてから、3か月半も経過しないうちに亡くなられたわけですが、最も厄介ながんといわれる膵臓がんの恐ろしさを物語っています。手術時、腫瘍の大きさは2~3㎝程度。リンパ節への転移はあったとはいえ、その大きさのがんが3か月半も経過しないうちに、命を奪ってしまったのです。膵臓は奥まった部分にあり、がんが出来ても自覚症状が少ないことから、発見が遅れやすく、診断時には周囲への浸潤や転移が進んでいることが多いのが特徴。最近では星野仙一氏などもこの膵臓がんで亡くなっています。しかしながら、悲観的になりがちな5年生存率の数字はあくまでも標準治療の枠内でのデータに過ぎません。自由診療も含めて治療設計を行うことで、膵臓がんといえども克服出来る可能性はあります。
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